境内概要図
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《諸堂案内》
本堂
荘厳な佇まいを見せる堂内の御宝前中央には日蓮聖人像が安置されています。
7月の施餓鬼法要や10月の日蓮聖人御会式法要のほか、随時ご法事や葬儀を執り行っています。
釈迦堂
門を入って正面の御堂が釈迦堂です。矢来のお釈迦様と呼ばれる釈迦尊像は、古朴な素彫りの立像で釈迦堂内正面の厨子に安置されています。江戸時代には毎年3月21日から4月21日まで開帳されていましたが、現在は毎月1・8・15・28日に開帳されています。
當山に安置の立像釈迦牟尼佛は、「桓武天皇」が鎮護国家寿命長久のため比叡山根本「伝教大師」へ勅命し彫刻された尊像といわれております。江戸時代の頃から「矢来のお釈迦様」に願をかけて「お百度」を踏み、護符をいただいて帰るのが常で、現在も「お百度」を踏む人の姿が絶えません。
堂内には「子育て鬼子母神」、「二十才腹大善神」、「大黒尊天」もお祀りされています。
鬼子母神堂
鬼形鬼子母神をお祀りしている鬼子母神堂では、祈願や祈祷が執り行われます。
《お祀りしている尊格》
日蓮聖人像(にちれんしょうにんぞう)
本堂内正面の厨子に安置されておりますのは、日蓮聖人像です。
宗柏寺の宗旨は「日蓮宗」です。日蓮聖人は建長5年(1252)4月28日 千葉県安房郡清澄寺(せいちょうじ)の「旭日が森」に於いて初めて「南無妙法蓮華経」のお題目を唱え「立教開宗」されました。
安房小湊(あわこみなと)に生まれた聖人は、清澄寺の道善坊に師事し、16歳で得度しました。21歳で比叡山に登り、天台密教・念仏・禅をはじめとする、あるゆる学道の研鑽に励み、「法華経」こそが仏教の真髄であり、釈尊の「みこころ」であると悟られたのです。聖人は釈尊の教えを正しく理解し、真の教えを伝え弘めるために「南無妙法蓮華経」のお題目を唱え、日蓮宗を開宗しました。
「妙法蓮華経」は私たちが目覚めねばならない真理を指し、「南無妙法蓮華経」は、それを信じるという意味であります。日頃私たちは、お題目を唱えますが、お題目はただ声に出して唱えるだけでなく、「身」と「口」と「心」で唱えてこそ「法華経」の救いを浴び、その中に包まれる喜びを自覚しなければならないと教えておられます。
鬼形鬼子母神(きぎょうきしぼじん)
当寺には二体の鬼子母神像を安置しています。一体は釈迦堂に安置されている、優しいお顔の「子育て鬼子母神」で、もう一体が鬼子母神堂に祀られている「鬼形鬼子母神」像です。怖い怖い鬼の顔をしたこの尊神様は、法華経の中で「この経を受持する者を守護する」と誓願をたてました。
このことから、特に日蓮宗では鬼子母神の信仰が広く行われています。法華経の行者に危害を加えようとする者に対して鬼の形相で退散させ、行者をお守りするのです。日蓮宗の節分では「鬼は外」とは言わず、「福は内」だけ発声する事が多いのは、鬼の神様を祀っていることに由来しています。
子育て鬼子母神(きしぼじん)
釈迦堂内左手に安置。鬼子母神は法華経・雑宝蔵経に説かれる護法神で法華経を保つ者を守護すると誓いを立てられた神です。訶利帝母(かりていも)、歓喜母(かんぎぼ)、愛子母(あいしぼ)ともよばれ、もとは幼児を捕らえて食べる悪鬼女でしたが、釈迦の教化によって改心し、子供を庇護する善神になったといわれています。産んだ子供の数が5百をも千人ともいわれ、このことから安産、子育ての守護神として尊崇されています。
釈迦堂内に祀られている像は天女形で、右手に吉祥果を持ち、懐に幼児を抱く子育て鬼子母神であります。
二十才腹大善神(はたちばらだいぜんじん)
釈迦堂内左手に安置。「異常分娩」や「足腰の病」を除く神様として人々の厚い信仰が寄せられています。
大黒尊天(だいこくそんてん)
釈迦堂内右手に安置。もとは古代インドの闇黒の神でしたが、仏教にとり入れられ、寺院の守護神、豊穣、家内安全をつかさどる神として崇拝されてきました。
甲子(きのえね)待ちの主尊として、また福神信仰の主尊として庶民になじみの深いものとなりました。その像容は、左肩に大きな袋を背負い、右手に打出の小槌を持って米俵の上に立つのが一般的です。仲丸奥堂(なかまる おうどう)作。
六地蔵(ろくじぞう)
釈迦堂脇を入った所にございます。
人間はこの世での行いの報いとして、六つの世界に生まれ変わります。「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天上」がそれらです。そこには各々の「苦」があり、その苦を救ってくださるのが、お地蔵さんなのです。六つの世界には、それぞれの担当が決まっており、それが六地蔵の由縁であります。
水子供養塔(みずこくようとう)
釈迦堂脇を入った所にございます。
当寺では毎年11月15日に水子供養が執り行われ、ご自身の水子に限らず、先祖代々全ての水子さんに供養が施されます。
11月15日に限らず、塔婆供養は何時でもお受けいたしております。
浄行菩薩
参道右手に安置。菩薩は悟りの境地を求めて、自ら修行しながら、人々の教化(きょうけ)・救済の誓願をたてているといわれています。当寺の浄行菩薩は、水徳による来世の衆生済度(しゅじょうさいど)を誓願としており、病に苦しむ者が清水でその疾患部を清めて祈願すると、たちまち快方に向かうという霊験顕らかな菩薩さまです。
中興稲荷 興隆大善神(ちゅうこういなり こうりゅうだいぜんじん)
浄行菩薩の左に安置。稲荷信仰は地蔵信仰とともに広く庶民に親しまれてきました。
稲の穀霊に起源をもち、豊作と福来の神としても信仰され、当寺が中興されたおりに勧請(かんじょう)されたことから中興稲荷とよばれています。この中興稲荷と合祀される興隆大善神は、当寺草創の頃から安置される竜神で、かつて周辺が田園地帯であったことを物語っています。
ペット供養碑(虹の橋の碑/ありがとうの碑)
門をくぐってすぐ右手にはペットの供養碑があり、いつでもお参りすることが出来ます。
随時供養を承っています。詳しくは「ペットの供養」をごらんください。
山門